大型で非常に強い台風19号は、勢力を維持したまま、日本列島に接近しています。このまま北上を続け、あす(土)の午後から夜にかけて、東海や関東に接近・上陸するおそれがあります。
また、強風域が大きく、本州をすっぽりと覆うような大きさで、広い範囲で長時間、強風が吹き荒れるおそれがあります。去年、関西空港が浸水した、台風21号に匹敵する勢力です。
土曜日は、東日本を中心に、大荒れとなるおそれがありますので、台風への備えはきょうのうちに、早めに行ってください。
今回の台風は、台風を取り巻く活発な「雨雲」が大きいことも特徴です。半日以上と長い時間、強い雨が降り続く見込みです。
台風の接近前から雨が降って、総雨量はあさってにかけて多くなりそうです。
きょうは、北海道と沖縄・九州で昼頃まで晴れるほかは、前線や台風から流れ込む湿った空気の影響で、不安定な天気になりそうです。夜遅くには、雷を伴って、激しく雨の降る所もあるでしょう。
あすの朝までに予想される雨の量は、多い所で、東海や近畿、伊豆諸島で 200ミリなどとなっています。
さらにあさってにかけては、台風本体の雨雲もかかり、多い所で東海で600~800ミリという、非常に危険な雨の量が予想されています。土砂災害や河川の増水には、厳重に警戒をしてください。
また、風も強い見込みです。東海や関東甲信で、瞬間的には60メートル以上の猛烈な風が吹く可能性もあります。飛ばされやすいものは、屋内に片付けるなど、早めに対策をしてください。
波も高い予想で、大潮の時期と重なりますので、高潮にも厳重な警戒をお願いします。
あすから3連休ですが、土曜日は東日本を中心に、大雨や暴風、高波、高潮に厳重な警戒が必要です。日曜日は北日本で、大荒れとなるでしょう。
今後も、台風情報をこまめに確認するようにしてください。
(気象予報士・柴本愛沙)
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